建築実例
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家族構成ご夫婦
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所在地江南市
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延床面積97.71㎡(29.55坪)
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UA値0.26
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C値0.2
積み重ねた小さな工夫が、暮らしの心地よさを変えていく
窓の高さや光の入り方、段差の使い方。
見た目以上に、住んでからの“気持ちよさ”を大切にした住まいです。
駅からほど近く、まわりに家が建ち並ぶ街のなかで、心地よく光を採り入れながら、落ち着いて過ごせる空間に。
通りに向かって開きすぎず、光は上から、暮らしの奥へと導くように。
玄関を入ると広がるのは、素材の質感と心地よさが響きあう、静かな空間。
それぞれの趣味や日常を大切にしながら、“ちょうどよい距離感”で暮らせる住まいができあがりました。
a little bit
計画地は駅からも近く、まわりに住宅が建ちならぶ都市型の造成地にあり、東側道路の幅員は狭く、おそらく南と北側に建つであろう住宅との間隔も、十分に確保できそうにない環境下で、プライバシーを確保しながらの採光が求められた。
打合せにより、好みのファサードおよび玄関まわりのイメージがかたまり、防犯上の観点から、1Fにおける掃出し窓の中止、東面ファサード側に吹抜けを配置し開口を設けることで、採光の確保および外観アクセントとすることが求められた。
建物の計画として、外観では1F東側開口を通常よりほんの少しだけ高い位置に配置し(馴染みのある掃出し窓は採用せず)、2Fの窓と隣接させ1つの大きな開口にみたてた。対して、反対側にあるポーチ部分は、屋根をほんの少しだけ低く計画することで通常とは異なるニッチな意匠とした。
内部においても、ほんの少しの段差と、ほんの少し広い玄関土間に掛けた階段と吹抜および開口が、生活空間の豊かさとしては大きく貢献した。
建築家/田辺 真明(たなべ まさあき)
1972 愛知県生まれ
1996‐2003 石川設計綜合企画 設計業務
1998 東海工業専門学校 夜間部 建築工学科 卒業
2003‐2013 地元工務店勤務 設計業務
2013 田辺真明建築設計事務所 創業
2021 田辺真明建築設計事務所株式会社 設立
建築実例:薪ストーブで暮らすワンルームの家 , 高台にたつ家
建築家が語る、住まいの設計
南北に細長い敷地の中で、光や視線の抜けをどう設計に取り込むか。
建築家・田辺真明氏が、この住まいの工夫を語ります。
吹き抜けや東側の開口、書斎やLDKのつながりなど、暮らしに寄り添う空間構成を、ぜひ動画でご覧ください。

階下のリビングとゆるやかにつながる書斎

お客さまが気兼ねなく使える独立洗面スペース

ブロック壁、鉄の階段、タイル。ひとつひとつ好みを選んで重ねた、心地よい空間になりました。