コラム

2022.12.08

一戸建て木造住宅の耐震基準とは?一宮市周辺で木造住宅を建てる際の耐震性を決めるポイントも解説

一戸建て木造住宅の耐震基準とは?一宮市周辺で木造住宅を建てる際の耐震性を決めるポイントも解説

日本人は、昔から地震と隣り合わせで生活してきました。とくに2011年の東日本大震災は、地震に対する備えについて改めて考える契機になったといえるでしょう。また、2016年の熊本地震では、家屋の全壊や半壊、破損などが相次いだこともあり、以後は木造住宅の耐震性への関心が高まっています。今回は、木造住宅の耐震性を向上させるために行われている対策や耐震基準についてを解説し、愛知県内の一宮市・北名古屋市・岩倉市・小牧市などの地盤についてもお伝えしていきます。

木造住宅の耐震基準

住宅模型 耐震等級

木造建築は、日本では古くから親しまれてきた建築様式です。しかし、慣れ親しんできた木造住宅も、「耐震性」の観点ではやや心配だという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
木造住宅には、耐震性を明らかにする基準がしっかりと設けられています。耐震性を表す基準は建築基準法により定義されており、過去幾度か見直されているのです。耐震基準を満たし、さらに建物が地震に対して耐えられるかを3段階に数値化した「耐震等級」を、任意で調査している業者もあります。耐震等級について、詳しく説明していきましょう。

耐震等級1

耐震等級1は、建築基準法で制定されている建物に必要な耐震性を最低限満たしているレベルに相当します。現在の耐震基準は、1981年に導入された「新耐震基準」によるものであり、以後も2000年には「2000年基準」として、木造建築物に対する耐震性能をより強化するため、耐震基準が改訂されました。
したがって、現在の木造住宅はこの最も新しい耐震基準を満たして建築されていることになります。耐震等級1の建物は、震度5程度の地震が起きた際はほぼ損傷がなく、震度6強~震度7という大地震に対しては倒壊の恐れがないよう設計・建築されています。

耐震等級2

耐震等級2は、耐震等級1の1.25倍の強度があることを指します。耐震等級2であることは、「長期優良住宅」と呼ばれるための要素の一つです。ただし、2022年10月の改正以降は「壁量計算」で耐震性基準に適合させる場合は、耐震等級3でなければ長期優良住宅と認められません。

耐震等級3

耐震等級のなかで最も優れているのが耐震等級3です。耐震等級1の1.5倍にあたるレベルの耐震性を持ち、災害時に拠点として機能する消防署や警察署は耐震等級3に相当する基準をクリアして建築されています。すなわち、耐震等級3レベルの住宅は、消防署や警察署と同等基準の耐震性を有していることになるのです。
すでに木造住宅にお住まいの方で耐震性に不安がある場合、補強工事や補強リフォームによる耐震改修を行う方もいらっしゃいます。

 

木造住宅の耐震性を決定するポイント

木造住宅の耐震性が優れているか否かは、いくつかの事項によって決まります。

基礎

住宅をはじめ、建物をつくる際には基礎工事が重要です。基礎のなかで耐震性に優れているのが、「ベタ基礎」という一体打ちの基礎です。床部分と立ち上がり部分が一体化している構造であるため、家の重みを支えやすいというメリットがあります。床部分と立ち上がり部分に隙間がないことも、湿気やシロアリ侵入の予防になるため、メリットといえるでしょう。

建物の重さ

地震の揺れは、建物の重量が重たいほど大きくなります。木造住宅は鉄筋コンクリート造などと比べると重量が軽いため、設計さえ適切に行えば、実は揺れが少なく被害を抑えられることも多いのです。

耐震性を高める要素として、壁も重要です。とくに、「耐力壁」という横方向からの力に耐えられる壁の量が多ければ、より耐震性は高まります。注意点としては、一か所に耐力壁が集まらないようにすることです。耐力壁のない箇所に地震による力が加わりやすくなり、脆い箇所から倒壊が始まる恐れがあります。配置のバランスがカギを握るでしょう。

床の耐震性能の向上は、壁の耐震性を高めることにも繋がります。床と壁は接している面があるため、床の水平構面にも耐震性があれば、地震による力を適切に分散することが可能です。

 

木造住宅の耐震性において重要な「地盤」

住宅の地盤調査

建築においては、建物そのものの耐震性とともに、地盤の強さも重要なポイントです。建物の設計が優れていたとしても、実際に建築する土地の地盤が脆ければ、地震によって損壊する可能性もあるのです。

地盤の強さを把握するには?

建築予定地の地盤を確認するには、ハザードマップやインターネットなどで情報収集をするなど、自分でできる方法もあります。費用はかかりますが、より安心するために地盤調査を依頼する場合もあるでしょう。

地盤を強くする工法とは?

地盤調査を行った結果、地盤改良が必要となる場合もあるでしょう。地盤を強化するには、地盤に穴を掘り、砕石を詰めて柱状のものをつくり、打ち込み箇所の土と一体化させて地盤強化をはかる方法などもあります。地盤改良を行うことになった際は、費用面や工法についてよく確認しましょう。

 

愛知県内の地盤は?

愛知県内で木造住宅の建築を検討されている方は、建築予定地の地盤の強さについて気になるのではないでしょうか。愛知県をはじめ、東海地域では南海トラフ地震など大地震が起こる可能性の高さも言及されています。日本国内のなかでも、より地震への対策が必要である愛知県内から、尾張エリアについての地盤状況をお伝えしていきましょう。

一宮市・北名古屋市・岩倉市

一宮市・北名古屋市・岩倉市は、地震の揺れを感じやすい地域です。いずれのエリアも、河川によって運ばれた土砂で形成されている地盤で、軟らかい地質です。液状化の可能性も高いエリアでしょう。これらのエリアに木造住宅の建築を検討されている方は、地盤をより強化した家づくりをすると安心です。

小牧市・江南市・犬山市・丹羽郡扶桑町・丹羽郡大口町

地震の揺れが比較的小さいエリアが、小牧市・江南市・犬山市・扶桑町・大口町です。これらのエリアの地盤は扇状地や台地となっており、液状化のリスクも比較的少ないといえます。

 

木造住宅の建築には耐震性を強化している住宅会社を選びましょう!

地震が多い日本では、マイホームを検討するうえで耐震性も重要なポイントの一つではないでしょうか。住宅設計はもちろん、地盤の強化も地震に強い住宅を建てるには重視しなければなりません。
河合工務店では、大地震の発生する確率が高いといわれている東海地区において、耐震性能の高い住宅建築を行っております。耐震等級は3を取得しており、安心して暮らせる家づくりが可能です。また、基礎や地盤についても、より強固な工法を適用しております。
新築で優れた耐震性能のある注文住宅をお求めの方は、ぜひご相談ください。