緑彩の家
「とにかく視界に入る緑の量が増えた」
着々と、外も中も増え続けてもうすぐ4年。
時間の経過とともに、家族が育つとともに緑も育ち続けてきた。
窓の外には緑、家の中にも緑。
家の中にあるヴィンテージの家具やフローリング、天井に貼られた木板との相性も抜群で心地よさを演出している。
「カーテンを開けていても気にならない暮らしができるようになった」
プライバシーは気になるけど、開放的な暮らしはしたい。
どこを見ても気にならないように目隠しフェンスや植栽がとてもいい緩衝材になっている。
自分のお気に入りがあふれていて暮らしは潤っている。
「家の外でもリビングのようにくつろぐ」
外にはその時の気分で変えられるように、ウッドデッキの上に鉢植えの樹木を配置している。
木製フェンスは適度にプライバシーを確保しており、フェンス際にベンチを置くことでアウトリビングとして家族の憩いの場に変わる。
「こだわるところは、とことんこだわる」
キッチンは住宅設備というより家具の一部というふうに考えていた。
ヴィンテージ家具に合うようにチークの木質感と天板はステンレスで機能的に、手元は隠しつつリビングからの収納スペースとしても兼ねられるようにいろいろ考えていたら、造作した方が理想に近いかもということで要望をまとめて造作家具として設えた。
「部屋を固定せずに自由に暮らす」
将来的に1階で生活ができるように、奥に予備の部屋をひとつ設けたが今は遊び場として活用しているが、ゆくゆくは寝室としても使えるようになっている。
はじめから用途を限定せずにフレキシブルにしたことで、まんべんなく家族のライフスタイルに合わせて寄り添ってくれる場所になっている。
「階段前の壁があることでゆるく空間を仕切っている。」
“玄関からすぐに2階に上がれるように”
“リビングを介して2階に上がれるように”
一見すると矛盾する要望を一枚の壁が解決してくれた。
階段の起点を隠すことでやんわりと見え隠れすることでいい間合いで気配を感じられている。
「玄関までのアプローチが変わった」
当初の要望から変わったことは玄関までのアプローチ。
はじめは西側の道路沿いで考えていた玄関は、よりプライバシーに配慮した東側に変更してもらった。
大きな変更ではあったけど動線はまとまってとても暮らしやすいアプローチになった。
「家族で育てたものが、やがてヴィンテージになる」
ダイニングテーブルをはじめ、家じゅういたるところにヴィンテージ家具が置かれている。
だけど、ソファやTVなどは現行品をセレクト。
色味や質感など絶妙に合わせることで新旧のデザイン性の高い家具が緑豊かな空間に共存している。
いつか私たちの暮らしがヴィンテージになるように。
住み続けるごとに家族のよろこびが増えていく。
そんな住まい日和。
[建築概要]
愛知県稲沢市
2021年12月お引渡し
敷地面積 165.17㎡(49.96坪)
建築面積 72.87㎡(22.04坪)
延床面積 105.99㎡(32.06坪)
UA値0.42W/㎡K
C値0.3㎠/㎡
動画版_住まい日和もぜひご覧になってください。