2025.10.10

【一宮の家】木造軸組み工法(在来工法)と金物工法

皆さんこんにちは🐈河合工務店の村田です

 

 

インスタフォローしてくださったかたありがとうございます😢

涙がちょちょぎれるほど嬉しいです!!

夫にケツをたたかれながら投稿しています。

(なぜあなたに急かされているの・・・私。)

 

さてさて久しぶりの性能回!!!!

なにについて話そうかなぁとうずうずしていました~!!

定期的に私は性能の話をしていたい!!!!

 

 

ということで今回は木造の中でも「木造軸組み在来工法」と「木造軸組み金物工法」の違いのお話。

 

 

木造住宅と言っても色々なつくり方があって、

在来軸組み工法、ツーバイフォー工法とか、木造ラーメン構造などなど・・・。

 

河合工務店では

日本昔からある木造軸組み工法(在来工法)と言って梁、柱、筋交いなどを使う点で支える、骨組みの構造、

+

ツーバイフォー工法のように面で支えるという工法を合わせた

【ハイブリッドモノコック工法】という工法でつくっています。

 

今回の話はその工法の中でも

どのように木と木(梁と柱など)を組んでいるか?というお話です。

マニアック!!

 

マニアックだけど大事なお話です。

 

 

建築って性能って奥が深いんですよ~

 

 

で、その接合部分です。

木造軸組み工法(在来工法)とは・・・

梁や柱の接合部分がくり抜かれていたり、とびだしていたりしているのがわかりますか?

“ほぞ” や ”ありつぎ” と呼ばれています。

 

ちなみに河合工務店の名刺もこちらをモチーフに作られています。

 

日本古来よりある伝統的なつくり方が在来軸組工法です。

 

1年半くらい前まではこの工法が河合工務店のお家づくりのつくりかたでした。

なので私が住む一宮モデルハウスもこのつくり方でつくられています。

 

 

上棟はこのように家が組みあがっていく(出来上がっていく)のが見れるので村田は大好きです。

 

 

 

 

一方、金物工法とは・・・

梁と柱などの木と木の接合部分が金物になっている工法のこと。

(これぶつかったら痛いやつ・・・)

 

遠すぎて画質が悪いのですが、なんとなくお分かりいただけますか?

 

写真の方がわかりやすいかなと思ったのですが、

接合部分が木か金物かの違いです。

 

 

どちらの工法であっても構造計算(許容応力度計算)をし、建築します。

構造上、計算上、強度は同じです。

 

ですが1年半前から河合工務店では金物工法を標準仕様と決めました。

なぜか。

 

 

メリットが多いからです!!!

でも金額が高いです!!!!!

 

いいものは高い

でもお金で買える安心なら

一生住む場所だから

 

河合社長は金物工法をずっと前から標準仕様にしたかったらしい

 

 

◎金物工法のメリット

写真を見返していただくとわかりやすいのですが、

在来工法だと梁や柱をくり抜いており、金物工法だと梁や柱に金物を取り付けている形です。

 

木材の欠損を最小限に抑えられる金物工法の方が、構造的にもより強度が強いと言われています。

また在来工法はホールダウン金物(土台と柱を固定する大きい金物が外壁側にあるのがほとんどなのですが)

外壁側にあると断熱欠損になってしまします。

 

こんな感じ↓

 

これは中間検査の際の写真で、写真のように金物がしっかりついていると検査員さんが目視できないといけません。

検査合格後はここに現場発泡ウレタン(吹付ウレタン)断熱材をしゅーっとして、プラスターボート(石膏ボード)を張ります。

 

金物工法の場合↓

壁の断熱材が入っていないときの写真だからわかりにくいかな・・・💦

このあとちゃんと壁に断熱材が入りますよ!!!

タイミング的にこのような写真で・・・

 

 

 

木部の欠損がすくないので構造的により強い、断熱欠損にならないこれが最大にして最強のメリット!!!

 

 

そしてデメリットはお金がたかーーーーーい

単純に金物代ですよね。

柱についている金物も、ですが後から差し込んで固定する金物が結構重くて大きい。

こんなの↓

結構おおきいでしょう。

金物工法は別名「ピン工法」とも呼ばれています。

イメージ通りの名前・・・(笑)

 

ドリフトピンというのですが、気になる方は施工方法など調べてみてください。

金物工法のつくり方は意外と単純です。

 

 

価格以外にも知っておいて欲しいこと

金物工法になると基本的には柱や梁が集成材というものになります。

理由としては、無垢材の方が木のねじれや水分を含んで膨張しやすく、材料搬入後、いざ組み建てる!ときにほぞの部分がはねじれたり、膨張しててうまく噛み合わない・・・なんてことが起きやすいです。

これが木と木の組み合わせであれば、多少のねじれなどお互いの木がしなって組むことができるのですが

木と金物では金物の方が固く、木が割れてしまったり裂けてしまうこともあるので、金物工法の時はなるべくねじれの起きない集成材を使うことが基本となりました。

 

 

梁が無垢材の場合はこんな感じ↓

金物だとこの写真で見ている梁部分が集成材になるということです。

ただこの家のようにリビングのメインに大きい梁を見せたい・・・!!となった場合はお知らせください。

金物工法×無垢材が出来なくもないんです!!

 

ですが無垢材で金物工法となると

JIS規格という認定規格のある無垢構造材となるので、ちょっと費用は割高になってしまう可能性はあります。

別に認定を受けてないから弱いとかではないですよ。

認定を取るためにはお金も時間もかかりますし、ちゃんとしたもので構造計算もかけてつくっているので、ご安心くださいね💦

 

全部の梁を無垢材・・・は費用も怖いので、このように一部だったらいいかもしれませんね!

 

 

 

じゃあ解決じゃん!!

構造的にも強くて・・・無垢材の梁見せもできて・・・!

 

 

って思われましたよね。

 

実はどうしようにもできないことがもう一つあるんです。

 

それは接合部の金物は絶対に見えてくること!!!!

悪くないですけどね。

仕方ないことですし・・・。

 

 

何事にもメリットデメリットはあります!!

そういうもんです。

 

 

ちなみにこれは大したメリットではないかもしれないですが、

金物工法の方が出来上がる?立ち上がる?組みあがる?のが早いです(笑)

施主様の利点は特にないかも・・・

 

 

知っていて選択するのか、知らなくて勝手になっているのかは違う話なのかな?と思いますので、

自分なりに咀嚼して選んでくださいね。

 

 

ただ!!!!

これだけは言いたいですが

金物工法でも木造軸組み工法(在来工法)どっちにしても構造計算(許容応力度計算)で耐震3は取れますからね!!!

河合工務店では取っていますからね!!耐震等級3

過去のお客様もね!!!

 

比べると金物工法の方が、確かに・・・と思える利点はあるけど

日本の昔ながらのつくり方が通用しないわけではないですよ💦

寺社仏閣が残っていますしね💦

一宮モデルハウスだって 木造軸組工法(在来工法)で金物工法ではないですからね。

 

 

ただ今は金物工法で、こういうのもあるんだよって知ってほしくて。

というか建てる側(お客様)には知っていて欲しいし、納得してお家を建ててもらいたいのです。

 

 

 

 

 

今私がお家づくりをするとして・・・

私だったらやっぱ性能が一番!!なので、

金物工法で

梁見せはやりたいので(今住んでいて気持ちがいいので)

一部無垢材を使って

接続部分の金物が見えるのは許容範囲ですかね~

 

 

性能って何物にも変えられないんです。私にとっては。

いいと知ってしまったらそれが良いんです。

 

 

難しいですよねお家づくり、他にもお金がかかる部分は多いですからね💦

 

今日は性能の話が出来て、満足な村田でした。

インスタとかこのブログで自分の事を書きすぎると、自分に嫌気がさしてくるんですよね・・・

 

 

 

ではでは今日も読んでくれてありがとうございました🌷

 

ちなみに事務所は金物が見えててそれそれで勉強になって良いです🌟

クロス巻きも悪くはない

初めて事務所に来た日、なんておしゃれな気持ちのいい事務所なんだろう・・・と思ったなぁ。

そういえばこの事務所は誰が設計したんだろう・・・

今度社長に聞いてみよおっと。