コラム

2022.06.14

誰に間取りを考えてもらいますか?

誰に間取りを考えてもらいますか?

家づくりで誰にとっても身近で、思い悩むもの、間取り。
ポストに入った広告チラシや、間取りがたくさん掲載された専門書籍などを眺めるだけで楽しめる方もいらっしゃると思います。
そもそも間取りってどういう意味なのでしょうか?

間取りとは
主として住宅における部屋の配置、またはそれを決めることをいう。
一般には平面図、平面計画とほぼ同義である。間取りの「間」は、元来距離を表す概念であって、建築の分野では柱と柱の間の長さをこうよんだ。(中略)これを単位として室空間と建築空間を構成することを間取りとよんでいたのである。
出典:広辞苑

とあります。平面図、平面計画まではなんとなくわかるかもしれませんが、室空間と建築空間を構成すること…なんだか、一筋縄ではいかない感じがしますね。

そうなんです、間取りって複雑で難しいです。家の中だけでなく、太陽の動きによる光の動きや風の流れ、さらにはお隣近所の状況などなど、いろいろ読み解かなければならないことがたくさんあります。これを安易に考えてしまうと、せっかく設けた窓が、年中カーテン閉めっぱなしなんてこともしばしば起こってしまうんです。

そこで、必要なのが“設計力”です。
では家の“設計”は誰にやってもらいますか?
はじめての家づくり、自分で考えてみるのもいいかもしれません。
ただ、上記のことや他にも法律に関わることなど、いろんな情報をまとめ上げるとなると大変ですよね。なので、“設計力”に優れた方にお願いすることをお薦めします。

住宅の設計に関わる職種には、建築士・設計士・建築家…などありますが、これらはどう違うのでしょうか?

まずは、建築士とは…
建築物の設計、工事監理などを行う技術者のことで、建築士法(1950年)によって定められた資格試験に合格し、免許を受けたものをいう。建築士には一級建築士と二級建築士および木造建築士がある。一級建築士はすべての建築物の設計、工事監理ができるが、二級建築士は、木造建築では延べ面積が1000平方メートル以下か階数が一のもの、非木造建築では延べ面積、高さ、軒高が一定以下の小規模建築などに限定されている。木造建築士は、階数が二以下で延べ面積が300平方メートル以下のものの設計・工事監理に限られている。また、建築の種類により資格試験の受験資格も異なる。一級建築士は建設大臣、二級建築士は都道府県知事が試験を実施し、それぞれ免許を交付する。
とあります。要するに“有資格者”です。

続いて、設計士ですが…
こちらは職種を意味します。一般的には「設計士」とは、建築士の資格を持っておらず、設計や建築士の補助をおこなう人を意味します。 なので、設計士の中の一部に資格をもった建築士がいるというしくみです。

最後に建築家。この言葉が一番なじみが少ないかもしれません。
こちらも正直なところ、日本における「建築家」という言葉の定義は曖昧です。一般的には建築士資格を所有している方が多いのですが、資格がなくても建築や設計に携わる仕事をしているということで「建築家」を自称している方もいらっしゃいます。

この〇〇家っていろんなところで聞いたことがあると思います。
例として、音楽家、料理家、専門家などなど。
私はこう考えています。
“資格はもちろん、注文に対する期待値を上げてくれる素晴らしい方”だと思います。

河合工務店 間取り すぐれた美容師

優れた美容師さんはお客様の求めるイメージを叶えるのは当たり前です。いちいち前髪何センチ切りますか?など聞きません。その人なりの頭のかたちや髪の質・量、生え方などあらゆる側面で吟味し、お客様に一から十まで言われなくても、理想の髪形を実現してくれる人だと思います。

優れた建築家はそんな人物像に近いと思います。

はじめての家づくりで設計を頼む場合、私は、「建築家との家づくり」が一番の理想形だと考えています。
お客様が望む理想の間取り、とはいえ本当の理想の形を設計経験のないお客様がすべてを紡ぎだすのは土台無理な話です。だから、好きなこと嫌いなこと、大事なことそうでもないこと、いろんな生活や価値観の側面から潜在的に眠っている本当の要望を引き出しカタチにしてくれる、そんな建築家との家づくりが何より一番わくわくします。

建築に関する専門的なスキルはもちろん、お客様の個性やこだわりを存分に発揮するデザインスキルにもきっと感動していただけると思います。「限られた予算の中でどうやって理想の家をつくるか?」といった問題にも高い設計力で解決の糸口を探り出してくれます。皆さんの生活に興味を持ってお話し頂ける優しい方ばかりです。

そんな建築家との家づくり。たくさんのカタチが詰まっている河合工務店の家づくりを一度見に来てください。