コラム

2022.04.28

断熱性能が高い窓で夏も冬も快適に

断熱性能が高い窓で夏も冬も快適に

窓を選ぶのに重要なのは「断熱性」だと河合工務店は考えます。
家の中で熱の出入りが最も多い「窓」の断熱性を高めれば、夏涼しく冬暖かい、快適な住まいになります。

住宅への熱の出入り

物に温度差があるとき、熱は温度が高いほうから低いほうへと伝わります。
住宅の外壁や窓を通して、室内と屋外の熱も行き来します。冷房をかけてもなかなか涼しくならない、暖房をかけても部屋が温まるのに時間がかかるといった家は、たいてい家の中と外の熱が行き来しやすい造りになっています。そうした家は同じ広さの部屋を冷やしたり温めたりするのに、余分なエネルギーが必要になるため、光熱費も高くなります。
そこで、熱の行き来を断つことが大切になってきます。そのためには、熱が伝わりにくい素材を断熱材に使うことが欠かせません。

住宅は外壁、窓、天井と屋根、床、換気が熱の出入り口となります。この出入り口のうち、冬場に室内の熱のうち、半分が逃げるといわれているのが開口部である「窓」です。
冬 → 熱の58%が窓から逃げる
夏 → 熱の73%が窓から入ってくる
窓はガラスと窓枠(フレーム)でできていますが、どちらの断熱性能も重要です。

一般的な住宅で生じる熱の損失を、部位ごとに相対化した値。特に開口部からの熱の出入りが大きいことが分かる。

アルミサッシが家の断熱性能を下げている

寒い時期に窓ガラスが曇ったり、窓枠に水滴がつく結露は、断熱性能の低さを象徴する現象です。断熱性能が低い窓枠の多くはアルミサッシで、このアルミが結露などが発生する大きな元凶となっています。
アルミサッシの登場より前、公団住宅などに使われたのは鉄枠でしたが、湿気に弱く錆びやすいという欠点がありました。その点、アルミニウムは錆びにくく、耐久性に優れるだけでなく、安価で加工もしやすいため、大量生産に向いていました。住宅業界では経済的なメリットがあるアルミサッシの窓枠が採用され、今では主流になりました。ローコスト住宅の大半はまだアルミサッシが使われています。

一般的にアルミニウムは「熱伝導率の高い金属」と言われ、冷やすためのアルミ容器やジュースなどの飲料缶、温めるためのアルミ鍋など日用品にも多く使われています。
アルミサッシが使われた住宅は、真冬の寒い季節に家の中でしっかり暖房を利かせていても、アルミサッシを伝って家の外へ熱が逃げてしまうことになります。

アルミニウムの欠点を補うため、最近ではアルミと樹脂を組み合わせた複合サッシも流通していますが、これもアルミ製であることには変わりません。本当に断熱性に優れているのは、木製やオール樹脂製のサッシです。どちらもアルミサッシよりは値段が高くなりますが、高い断熱能力による省エネ効果を考えれば、安くなったランニングコストで回収できます。

材料の種類 熱伝導率 [W/m·K]
木材 0.09~0.19
樹脂 0.18
ガラス 1.0
40
アルミニウム 175

 

窓ガラスの断熱性能

ガラスという素材は太陽の光や熱を室内に取り込んでくれる反面、木材と比較すると熱伝導率が高くなり、暖まりやすく冷めやすいという特徴があります。
そのため、昔ながらのアルミサッシにはめ込まれた一枚板のガラス(単板ガラス)は、断熱性能が低いため結露しやすいといえます。

窓はペアガラス(複層)にするだけで熱が伝わりにくくなり、断熱効果が高まるため結露も緩和できます。しかし、ガラスを二枚重ねるだけのペアガラスでは十分ではありません。間にアルゴンガスを入れたり真空の層を挟んだりしている高性能な窓ガラスを選択すると断熱性能も高まります。

また、ペアガラスの空気層は音を遮断する効果もあります。すべての音を完全に消すわけではないものの、クッションに似た役割を空気の層が果たしてくれるため、外から室内に入ってくる音は緩和され、室内の音を外に漏れにくくする効果も期待できます。

河合工務店の窓は?

河合工務店では、
サッシは【オール樹脂サッシ】
ガラスは【Low-E複層ガラス(アルゴンガス)】
スペーサーは【樹脂スペーサー】
を使用した、国内最高レベルの断熱性を持ったYKK AP APW 330を採用しています。
APW 330は、Low-E複層ガラスの中でも、中空層へ空気のかわりに不活性ガス「アルゴンガス」を封入して、断熱性能を向上させたガラスになります。

河合工務店ICHINOMIYAにて、「窓」と「住まいの快適」の関係を実際に体感していただけます。ご来場の際は、お問い合わせフォームかお電話でご予約のうえお越しください!