コラム家づくりの記録

2023.08.26

【一宮の家】断熱材、燃やしてみた

【一宮の家】断熱材、燃やしてみた

こんにちは🐈村田です

 

今回は村田プレゼンツ「断熱材、燃やしてみた」をお送りします!!

 

家の性能にはうるさい河合社長、の次にうるさいと自負する村田の持ち込み企画。

ちょっと前の企画なんだけど、会社のホームページ上であるここに書いちゃっていいのかな?と不安に思ってたんですが、

ここは私のページなので、忖度なしに、私が思ったこと書いちゃえ!!って思って

ついに記事にしちゃいました。

 

以下の内容は、本当に、一個人、私「村田」の考えです。

 

そもそも、断熱材を燃やそうと思ったきっかけが

物価上昇で建築費も上がってきた昨今、

何とか性能を損なわず、お安く提供は出来んかな・・・?って考えました。

そこで「屋根の断熱材を現場吹付の発砲ウレタンに変えようか?」との案が出ました。

ネオマフォームは材料費もお高ければ、職人さんの手間もだいぶかかるんです。

 

※ネオマフォームは商品名です。

旭化成さんの商品で、フェノール樹脂の断熱材。美術館、歌舞伎座などでも使われているそうです。

 

ネオマフォーム信者(村田)、黙ってちゃいられない。

屋根の断熱材だけ変える?嫌です。無理です。ネオマフォーム一択です。高いの知ってます。仕方ないです。ネオマは良いものだもん。

普通に1~2週間?駄々こねてました。アラサー女が。

 

まぁ普通に、社員誰ひとり、ネオマフォームが嫌だなんて思ってないんですよ。

けど、断熱性能は落とさずに考えて、ん~価格ってなった時に、悩むわけですよ。

 

で、ネオマフォームの代替えが発砲ウレタンでどうだ・・・との話が出ました。

別にウレタンが悪いとは思ってないんです。

沢山吹き付ければ、それだけ断熱性能も上がるし、気密性も上がるし、屋根断熱に関しては施工もしやすいらしい。

性能の数値だけ見れば、発泡ウレタンに変えたって悪くはならないです。

 

発砲ウレタンは、耐火性能が低い

 

これ↑これだけがネックなところ。

発砲ウレタンが悪いとか、嫌いだとか言ってるんじゃないんです!

 

でも性能の数字だけが大事なのかな?

数値を下げようと思ったら、どんだけでも下げられると思うんです。

窓のない四角の家だったらきっとUA値もC値も上がるでしょう。

誰が窓のないお家に住みたいと思うのかな?

窓を小さくしたら気密性も断熱性も良くなるでしょう。

お庭への出入り、大きい窓からの景色が好きな人もいるんじゃない?

そこに住む家族の暮らしのことまで考える、

それが一番大事なのに、そもそも火から守れない家って何なの?

 

よくい言われているデメリット、耐火性能の実験をして

目で見て納得出来たら駄々こねるのやめる。

と約束して燃やすことに。

 

あ、そもそ発泡ウレタンが燃えるとかではないんですよ!

今回の議題、ネオマフォームと比べると耐火性能が・・・ってお話です。

 

燃やしてもいいネオマフォーム、他のフェノール樹脂断熱材、発泡ウレタン、ガスバーナーも用意してもらいました。

どの断熱材も、ガスバーナーで直接いきました。

 

①一般的な発砲ウレタン断熱材の実験

発泡ウレタンはもこもこっとした吹き付けたままの状態のものがなく、

石膏ボードなどの他の面材をつけるときに発砲ウレタンはカットするので、今回はその状況で燃やしました。

炎と煙がすごかったけど、思ったより燃え広がらなかった。

燃える勢いはすごかったけど、私が思っているよりは大丈夫だなって印象。

でも怖くて途中でやめたの。

このまま燃やし続けたら裏側まで火が回ってたんかな・・・とは考えた。

結果、思っているより大丈夫でちょっと安心した!!

 

 

②一瞬検討に入っていた、また別のフェノールフォーム樹脂断熱材の実験

炎が上がるまでは少し時間があった。

ウレタンの時とは違って、燃えてへこむ(陥没する)ことがなかったことが、断面を見ると分かる。

炭化している感じ。良い。

写真じゃ微妙だけど、この場にいた私からは

表面の紙?みたいなのは少し弱そうだなって感じはした。

結果、ウレタンよりこれ以上燃やすとやばいかもって不安もなく、終わった後の様子を見ても安心な気がする!

 

③オオトリ、ネオマフォーム、私の推し、河合工務店標準仕様での全員の期待が膨らむ実験

最初、静かに色だけ変わってきてて、急にボッと炎が上がったのもつかの間、

その後ずーっと黒く炭化したままだった。

え?すごない?村田歓喜

断面も見て、すごない?

ネオマフォーム、君についていくよ!!!

 

 

その後、変わりなく河合工務店では屋根断熱材、壁断熱材、そして家の外壁側にさらに付加断熱

全て、標準でネオマフォームの採用です。

今は標準採用です。もっと良いものが出てきたら是非取り入れたい。

 

ネオマフォーム決してお安くは無いんです。

断熱材以外にも材料にこだわりすぎて、河合工務店のお家価格は正直、お安くはないかもしれません。

でも、値段に見合った価値のあるものを使用しています。

色んなものを試してみて、選りすぐりのものを使っています。

なににおいても妥協が出来ない集団なんです。

トップである河合社長がそんな人なんですよね。

自分が怖いとか不安とか、少しでも思うものは使いたくないって

自分が住む家って思ってつくる。

 

そんな人に、自分もお家つくってもらいたいと思って入社したんです。私。

同じような仕事内容で数ある建築会社の中で、選んだ理由。

私も心から良いと思えないもの、売りたくないし。嘘はつきたくないしさ!

 

なんだかいい話になっちゃった!

たまにはいいか!

「俺がつくる、これ以上にないぞ、モデルハウス買うだろ?」って声が聞こえてきそう・・・(笑)

 

実験で燃やした断熱材たち、今も残ってるので「生で見たい!」って思った人、見に来てください!

動画でも残してるんで、見たいって人がいたらご連絡ください。

 

様々な方面の人からお𠮟りを受けそうなのですが、これは一個人の感想です。

もちろん昔は、ネオマフォームが標準採用ではなかっただろうし、ネオマフォームをこの先も使い続けるかは分からない。

時代の流れは速いし、数年で当たり前のレベルも変わってくる。

沢山の中から選べるこの時代で、

何が悪いとかじゃなくて、わたしはこれを選びたい。

選んで欲しいための説得材料で、今回実験してみました。

 

 

部材メーカーさんも、切磋琢磨して良い商品を作って日本が盛り上がって

良い商品を知って、それを使ってお家づくりをしてくれる会社さんが増えたら嬉しいし

みんなが快適に過ごせるお家が沢山出来たら、沢山のHappyが生まれるね!!

 

 

私も良いものを買いたいから、頑張って仕事しよーっと✊

村田さんこれ実験して欲しい!!ってものがあれば私もやってみたいから、是非教えて欲しいです!!

 

では今日はここまで・・・